南極のペンギンが住む島もトランプの関税の影響を受けた
ワシントン、4月3日(Hibya)-南極付近にある氷に覆われた、ペンギンが生息する不毛で無人の火山島群が、アメリカ大統領ドナルド・トランプによる10%の関税措置によって貿易戦争に巻き込まれた。
南極にあるオーストラリア領の無人島、ハード島とマクドナルド諸島は、ホワイトハウスが発表した新たな関税が適用される「国々」のリストに含まれていた。
これらの島々は世界でも最も孤立した場所のひとつであり、オーストラリア西海岸のパースからの2週間の船旅でしか到達できない。完全に無人であり、最後に人が訪れたのは約10年前とされている。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージ首相は木曜日、「世界のどこも安全ではない」と述べた。
ハード島とマクドナルド諸島は、オーストラリアのいくつかの「海外領土」の中でも別個に関税リストに記載されており、同地域からの物品には10%の関税が課される。
さらに、シドニーの北東約1600kmに位置し、人口2188人のノーフォーク島は、オーストラリア本土よりも19ポイント高い29%の関税を課された。
経済複雑性観測所(OEC)によると、ノーフォーク島は2023年にアメリカに対して約65万5000ドル相当の商品を輸出し、そのうちの41万3000ドルが革靴であった。
しかし、ノーフォーク島の管理者であるジョージ・プラント氏はガーディアン紙に対し、「ノーフォーク島からアメリカへの既知の輸出はなく、同島に輸入される物品に関税や非関税障壁は存在しない」と語った。
アルバニージ首相はさらに次のように述べた:
「ノーフォーク島には29%の関税がある。ノーフォークがアメリカの巨大経済にとって商業的ライバルだとは思わないが、これが世界のどこも安全ではないことを示している。」
日本のニュース通信社 Japan News Agency