ノルウェー労働党、ポピュリズムの台頭にもかかわらず選挙に勝利
オスロ、9月9日(Hibya)— ヨーナス・ガール・ストーレ首相の政党は、右派の進歩党への支持が高まる中でも勝利を収めた。
ノルウェー労働党は、分断が深まる選挙でポピュリスト右派への支持拡大を退け、さらに4年間の政権継続を確実にした。
投票所が閉まって間もなく、中道左派が89議席、中道右派が80議席を獲得するとの予測が示された。過半数には少なくとも85議席が必要だ。
国営放送NRKによると、2時間後、開票率99%時点でも結果は変わらなかった。
ストーレ首相の下、労働党は最大政党として明確に浮上したが、過去4年で勢力を倍増させると見込まれていた右派・進歩党の支持も大きく伸びた。
一方、保守党は過去20年で最も悪い成績となった。
ストーレ氏は結果を歓迎し、右傾化の動きを過小評価した。熱気に包まれた労働党支持者の前で「右派の波がある中でも社会民主主義は勝てるというサインだ」と語った。
右派では、特に若年男性の間で、ポピュリストの進歩党への支持拡大が、ノルウェー政治の「MAGA化」と形容する向きもあった。
しかし結果は、2021年から首相を務める65歳のストーレ氏が続投する見通しであり、ここ数カ月で労働党の支持拡大に寄与したとされる元NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグ氏が財務相に任命されることを示している。
これは、政府によるノルウェー政府年金基金(石油基金)のイスラエル投資の扱いに対する厳しい批判がある中で、また小規模左派政党との連立交渉が複雑化しかねない選挙戦にもかかわらず起きた。
保守党のエルナ・ソルベルグ党首はオスロで敗北を認め、「保守党はストーティングで野党として新たな時代に入る」と述べた。
辞任要求に直面していた64歳のソルベルグ氏は「これは私の責任であり、非常に心を痛めている」と語った。
日本のニュース通信社 Japan News Agency