Japan News Agency

大統領は以前、ウクライナ戦争の間じゅうロシアと良好な関係を維持してきた親密な同盟国、ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相に対し、免除の選択肢を検討すると述べていた。

金曜日のオルバン氏のホワイトハウス訪問中、トランプ氏は「オルバン氏が他の地域から石油と天然ガスを確保するのは非常に難しい」ため、免除を検討していると語った。

この決定は、米国が先月、ロシアの最大手2社の石油会社を事実上ブラックリストに載せ、同社から原油を購入する者に制裁を科すと警告した後に下された。

会談後、ハンガリーのペーテル・シーヤールトー外相はXで、米国がブダペストに対し「石油とガスの制裁からの完全かつ無制限の免除」を与えたと投稿した。

その後、米当局者はBBCに対し、この免除は1年間に限られると述べた。

トランプ氏の決定は、自国経済が制裁で打撃を受けると主張してきたオルバン氏にとって大きな勝利となる。

会談の公開部分で、トランプ氏は海に面しておらずロシア産の石油・ガスに依存するハンガリーの立場に理解を示したが、確約は避けた。

しかしその後、米大統領が1年の免除を与えたことが明らかになり、2週間前に示した「ロシアのエネルギー企業と取引する者は誰であれ罰する」という強硬姿勢と矛盾する形となった。

合意の一環として、ハンガリーは数億ドル規模の米国産天然ガスの購入に合意したが、この合意は長らくブダペストの親モスクワ姿勢を批判してきた多くの欧州の首都で反発を招く可能性が高い。

オルバン氏は長年にわたり大統領の親しい個人的・政治的同盟者であり、移民や社会問題に関するトランプ氏の右派ポピュリスト的なレトリックを多分に反映している。こうした忠誠が、春の厳しい選挙を控える同氏に特別な配慮をもたらしたようだ。

金曜日、トランプ氏とオルバン氏はウクライナでの戦争やプーチン氏との会談の可能性についても協議した。これはトランプ氏の復権後、初の正式会談だった。

トランプ氏はオルバン氏について「彼はプーチンを理解しており、非常によく知っている……ヴィクトルは戦争がそれほど遠くない将来に終わると考えていると思う」と述べた。

一方ハンガリーの指導者は、ウクライナで本当に和平を望んでいる国は2カ国だけだと主張した。

「他の政府は大半が、ウクライナが前線で勝てると考えているため、戦争の継続を望んでいる—それは誤った理解だ」と述べた。

これに対しトランプ氏が「つまり、ウクライナはこの戦争に勝てないと言っているのか」と問うと、オルバン氏は「ご存じのとおり、奇跡は起こり得ます」と答えた。