マダガスカル大統領、国外へ逃亡
ストックホルム、10月14日(Hibya)— マダガスカルのアンドリ・ラジョエリナ大統領が、国民向け演説の予定時刻の数時間前にフランス軍用機で国外へ逃れたと報じられた。
フランスの国営ラジオRFIは月曜日、大統領がフランス国籍も有しており、エマニュエル・マクロン大統領との合意に基づき首都アンタナナリボから出国したと伝えた。また、ドバイへ向かった可能性があるとも報じられた。
大統領府がFacebookに投稿した声明によると、大統領は現地時間19時に国民に向けて演説する予定だった。
51歳のラジョエリナ氏は2009年から2014年まで同国の初代大統領を務め、2023年に政権へ復帰した。腐敗と貧困に抗議する「Z世代マダガスカル」と呼ばれる数千人の若手活動家に合流した精鋭部隊「Capsat」をはじめとする重要な軍部隊の支持を失って以降、次第に孤立を深めていた。同運動は以前から彼の対話呼びかけを拒否し、辞任を求めていた。
街頭を埋めた抗議者の中には、2009年のクーデターで重要な役割を果たした精鋭部隊Capsatの兵士らもいた。
土曜日には、Capsatの一部兵士がSNSに動画を投稿し、「兵士、憲兵、警察官たちよ、力を合わせ、友人や同胞に向けて発砲する見返りの金を受け取るのを拒否しよう」と呼びかけた。
さらに「扉を閉め、我々の指示を待て。上官の命令に従うな。戦友に発砲するよう命じる者に銃口を向けよ。我々が死んでも、彼らは家族の面倒を見ないのだから」と付け加えた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency