マクロン大統領、エル=シャラに全てのシリア人を保護するよう要請
パリ、5月8日(Hibya) - フランス大統領は水曜日、シリアの新大統領と会談し、少数派に対する報復殺害の責任者を裁くよう求めた。
シリア暫定政府の首長アフマド・エル=シャラは、水曜日にパリのエリゼ宮でフランス大統領エマニュエル・マクロンを訪問した。マクロン大統領は、多民族国家であるシリアにおいて全ての民族的少数派を保護する重要性を強調した。
エル=シャラは、昨年反政府グループがバッシャール・アル=アサドを打倒した後に政権を握ったが、アラウィー派やドルーズ派といった少数派への残酷な報復行為が、政権初期のイメージを傷つけた。今年3月、シリア沿岸部では約1,700人が暴力の波で命を落とした。
マクロンは、エル=シャラの暴力的なジハードの過去にもかかわらず彼を歓迎したことで批判を受けている。しかしマクロンは、新しいシリア政府との対話が必要であり、アサド政権下で導入された制裁を解除する可能性を残しておくべきだと考えている。
マクロンは、制裁を段階的に緩和する条件として、エル=シャラ政権がシリア国内のすべての民族集団を保護し、報復殺人に関与した者たちを法の下に裁くために最善を尽くすべきだと強調した。
エル=シャラはマクロンとの共同記者会見で、現在シリアがイスラエルとの間接的な協議を通じて両国間の緊張を緩和しようとしていることを認めた。イスラエルはアサドの失脚後、ドルーズ派少数民族を守るため南シリアの一部を占領した。
マクロンは、イスラエルによるシリアへの攻撃がイスラエルの安全保障上の利益に寄与するとは考えていないと述べた。「隣国の領土保全を侵害して、国の安全を確保することはできません」と語った。
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