ポルトガル議会、ブルカ禁止法案を承認
リスボン、10月18日(ヒビヤ)- ポルトガル議会は、「性別または宗教」を理由とした公共の場でのベール着用を禁止する法案を承認した。
極右政党シェガ党によって提案されたこの法案は、ブルカ(女性の全身を覆う衣服)やニカブ(目の周りだけが空いたイスラムの顔覆い)などの着用を、ほとんどの公共の場で禁止する。飛行機、外交施設、宗教施設では着用が認められる。
法案では、公共の場でベールを着用した者に対して200~4,000ユーロの罰金が科される。
ポルトガルのマルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領は、この法案を承認する必要がある。彼はこれに署名するか、拒否権を行使するか、または憲法裁判所に送付して審査を求めることができる。
法律として成立すれば、ポルトガルは、オーストリア、フランス、ベルギー、オランダなど、顔や頭の覆いを完全または部分的に禁止している多くのヨーロッパ諸国に加わることになる。
シェガ党は、イスラム教徒の女性がよく着用する顔覆いの禁止を、フランスや他のEU諸国の法律を根拠として正当化した。同党は中道右派の政党からも支持を得た。
シェガ党は、顔を隠すことが人々、特に女性を「孤立と屈辱」にさらすものであり、「自由、平等、人間の尊厳」といった原則と相容れないと主張した。
左派系の議員たちはこの見解に同意しなかった。
法案に反対票を投じた中道左派の社会党議員ペドロ・デルガド・アルヴェスは、「この取り組みは、外国人、つまり異なる信仰を持つ人々を標的にするためだけに利用されている」と述べた。
アルヴェスは、どの女性もベールを着用するよう強制されるべきではないとし、極右政党の姿勢を誤りだと指摘した。
日本のニュース通信社 Japan News Agency