「星間の訪問者」3I/Atlasが3度目の色変化をした可能性
イスタンブール、11月7日(ヒビヤ)-新しい観測によると、太陽の背後に隠れていた星間彗星3I/Atlasは、急速で予想外の増光の後に青みがかった色調を示した可能性がある。専門家らは3度目となる色の変化の兆候を確認したが、これまでのいずれも恒常的ではなかった。
3I/Atlasは、太陽系を訪れた3番目の既知の星間天体である。7月初旬に、時速21万キロを超える速度で太陽に向かう様子が観測された。この彗星は、これまで観測された同種の中で最も古い可能性があり、70億年以上前に銀河系の外縁にある母星系から放出されたと考えられている。専門家によれば、その後は星間空間を旅し、現在の太陽系への接近に至った。
10月初旬に火星へ接近した後、彗星は太陽の地球の反対側に数週間とどまり、地上からはほとんど観測できなくなった(ただし軌道上の探査機の一部は観測を継続していた)。現在、地上の望遠鏡で再び観測可能になっている。
10月29日、彗星は近日点に到達した。このとき、太陽から少なくとも2億1,000万キロメートル、すなわち地球-太陽間距離の約1.4倍の位置にあった。その前日、3I/Atlasをなお観測できていた探査機のデータを解析した2人の研究者は、視野から外れた後に彗星が数倍も明るくなったことを見いだした。これは太陽への接近だけでは完全には説明できない現象である。
同じ論文では、彗星が「太陽よりも明らかに青く見えた」とも記されている。この色はこれまで本天体で観測されたことがなく、研究者らは一酸化炭素やアンモニアなど特定のガスの放出が原因である可能性を示唆している。
この青みは、7月の初期観測で確認された赤みがかった色調と鋭く対照をなす。赤色は表面から放出された大量の塵が原因と考えられる。その後、9月には一時的に緑色を帯びて見え、これはコマ内の二炭素(C2)やシアン化物の存在によるものとみられる。
専門家らは次のように述べている。「これらの色変化はいずれも一時的であり、その原因は現時点では不明である。新たな色が定着するかどうかは、時間の経過と継続的な観測によってのみ明らかになるだろう。」
日本のニュース通信社 Japan News Agency