トランプ氏、国防総省に核兵器実験の開始を指示
ストックホルム、10月30日(ヒビヤ)— 米国のドナルド・トランプ大統領は水曜日、他国と「対等な条件」で核兵器実験を「直ちに」開始するよう国防総省に指示したと述べた。
韓国での中国の習近平国家主席との会談を目前に控え、トランプ氏はTruth Socialに「他国の試験計画を受け、戦争省に対し、我々の核兵器を対等な条件で試験し始めるよう指示した。このプロセスは直ちに開始される」と投稿した。
米国は1992年に核爆発実験を自主的に停止したが、ネバダの施設で再開できる能力を保持している。
中国の最後に確認された核実験は1996年であり、ロシアの最近の実験では核爆発は行われず、運搬技術のみが試験された。
米軍能力に関する言動を近年強めているトランプ氏は、実験再開の決定はモスクワと北京との均衡確保に関するものだと述べた。
同氏はSNSで「米国は他のどの国よりも多くの核兵器を保有している」とし、「ロシアが2位、中国は大きく離れた3位だが、5年以内に並ぶだろう」と付け加えた。
国際核兵器廃絶キャンペーンによれば、ロシアは確認済み核弾頭数で最多の5,449発を保有し、米国は5,277発で続く。米露2か国で世界の核兵器の約90%を占める。
ロシアは水曜日、長距離の原子力推進式水中兵器の新たな試験を発表し、最近では核搭載可能なミサイルの試験も行った。
NBCニュースは、トランプ氏の投稿が核能力を指すのか、実際の核兵器を指すのかについて、ホワイトハウスに説明を求めたと報じた。
核実験計画を変更するかどうかという記者の質問に対し、トランプ氏は回答しなかった。
NBCニュースによれば、トランプ氏は最初の任期中、米国の核兵器庫を約10倍に増強することを目指していたという。
日本のニュース通信社 Japan News Agency