ボスニア・セルビア共和国、前倒し選挙で新大統領を選出
ストックホルム、11月22日(Hibya)- ボスニアのセルビア共和国は、ミロラド・ドディクの解任を受け、大統領選挙を実施している。与党SNSDのシニシャ・カランはドディクの支持を得ている一方、野党SDSは自党の候補が世論調査でリードしていると主張している。
ボスニア・ヘルツェゴビナの裁判所は、高等代表の決定に反したとしてドディクを有罪とし、職務から解任した。
ドディクには1年の禁錮刑が言い渡されたが、罰金に減刑され、6年間の政治活動禁止処分も受けた。この事件は、1995年の旧ユーゴスラビア紛争終結以来最悪とされる、数か月に及ぶ政治危機を引き起こした。
与党SNSDの候補シニシャ・カランを支持するドディクは、カランの集会で「国民の意思こそ最も重要だ」と語った。
また、サラエボの国家レベルの政府を批判し、セルビア人多数派の構造を「破壊しようとしている」と述べた。
ドディクはさらに「我々はセルビア共和国の自由を守り、その尊厳を守っている。共和国を築き、投資が止まることを許さないのは我々だ。セルビア共和国のすべての家庭の安定と安全を保証する存在だ」と語った。
野党SDSの候補ブランコ・ブラヌシャは、汚職問題に重点を置いて選挙運動を展開している。ブラヌシャは「信仰や民族を問わず、セルビア共和国のすべての市民の目を真っすぐ見つめることができる」と述べた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency