共和党のグリーン氏、トランプ氏との対立後に辞任へ
ワシントン、11月22日(Hibya)― ジョージア州選出の連邦下院議員マージョリー・テイラー・グリーン氏は、ドナルド・トランプ大統領との公の場での対立を受け、予想外の決断として辞任する意向を表明した。
米国政界においてトランプ氏のMAGA「スーパースター」の一人とされるグリーン氏は、2026年1月5日に議会を去るとするビデオメッセージをSNS上で公開した。
共和党のグリーン氏は、これまで議会でトランプ氏の最も忠実な擁護者の一人だったが、服役中に死亡した性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する資料の公開を執拗に求めたことがきっかけで、彼女をその後「裏切り者」と呼ぶトランプ大統領との間で激しい世論上の対立を招いた。
グリーン氏はビデオメッセージの中で、「すべてが過ぎ去って良くなることだけを願いながら生きる『虐待される妻』でいることを、私は拒否します」と語った。
さらに声明で、「私たち全員が戦ってきた大統領に、私に対する冷酷で憎しみに満ちた予備選挙を耐え抜いてほしいとは思いません。私は選挙に勝つために戦わなければなりませんが、共和党はおそらく中間選挙で敗北するでしょう」と述べた。
グリーン氏を追い落とすために、共和党の対立候補を支援すると脅していたトランプ氏は、ABCニュースのインタビューで彼女の辞任について「国にとって素晴らしいニュースだ」とコメントした。
グリーン氏は、エプスタイン関連文書の公開を最も強く求めてきた人物の一人だった。この問題はかつてトランプ氏とその支持基盤を結びつけていたが、今では分断の要因となっている。
トランプ氏は数か月にわたり、この問題は政敵たちが自らの政権の成果から世間の関心をそらすためにでっち上げた「目くらまし」に過ぎないと主張してきた。
グリーン氏は辞任書簡の中で、「14歳でレイプされ、人身売買の被害者となり、裕福で権力のある男たちに利用されてきたアメリカ人女性を擁護することが、私が闘ってきたアメリカ合衆国大統領から『裏切り者』と呼ばれ、脅される理由であってはなりません」と記した。
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