インドネシア、元独裁者スハルトを「国家英雄」に認定
ストックホルム、11月10日(ヒビヤ)-インドネシアは元大統領スハルトを国家英雄に認定した。しかし、独裁者としての彼の物議を醸す遺産は、この決定に対して激しい抗議を引き起こした。
スハルトの「新秩序」政権下(1960年代から1990年代)において、インドネシアは急速な経済成長を遂げる一方で、厳しい政治的弾圧を経験した。この時期、数十万人の政治的反対者が殺害されたと推定されている。
「国家英雄」賞は、国への貢献が顕著な人物を毎年表彰するものである。
スハルトを国家英雄として称える決定は、市民社会から強い反発を受けた。
先週、約100人がジャカルタに集まり、彼の候補指名に抗議した。一方で約1万6,000人が同様の要求を掲げたオンライン請願に署名した。
本日、ジャカルタではさらに抗議デモが予定されており、デモに先立って数百人の警備員が配置された。
スハルトが1965年に権力を掌握した際、彼は少なくとも50万人の共産主義者とされた人々が殺害された血なまぐさい虐殺を主導した。これはインドネシア史上最も混乱した時期のひとつである。
彼の30年にわたる統治は、拷問、失踪、市民的自由の抑圧によって特徴づけられた。50年前の東ティモール侵攻は、冷戦時代で最も残酷な軍事作戦の一つとされている。
日本のニュース通信社 Japan News Agency