マクロン:「欧州産業は“生きるか死ぬか”の局面にある」
パリ、12月8日(Hibya)— フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、極めて競争力の高い中国と保護主義的なアメリカに挟まれた欧州産業が「生死を分ける危機」に直面しており、北京は長らく待たれていた外国投資で欧州を支援すべきだと述べた。
マクロン大統領は、2018年以降4回目となる公式訪中から帰国後、金融紙『レゼコー』のインタビューに応じ、「中国人は、欧州人が25年前に中国で行ったのと同じように、欧州に投資すべきだ」と語った。
2024年、欧州の対中貿易赤字は3060億ユーロに達し、輸入5190億ユーロに対して輸出は約2130億ユーロにとどまった。
マクロン大統領はさらに、「中国の貿易黒字は持続不可能であり、私たちから十分に輸入しないことで、結果的に自らの顧客を“殺している”のだと中国側に説明しようとしている」と述べた。
2023年のデータによれば、投資面でも同様の不均衡が存在し、欧州の対中投資残高が2320億ユーロであるのに対し、中国の対欧投資残高はわずか650億ユーロである。
マクロン大統領は「中国がいくつかの分野で非常に優れていることは認めている。しかし、我々はいつまでも輸入に依存し続けるわけにはいかない」と述べ、「中国企業は、かつてEDFやエアバスが中国に進出したように欧州に来て、価値と機会を創出すべきだ」と強調した。
一方で、「中国の欧州投資は、覇権を狙ったり依存関係を生んだりする捕食的な性質のものであってはならない」と警告した。
フランスは2026年のG7議長国を来年1月に引き継ぎ、6月にはフランスのエビアンでG7サミットを主催する予定である。ブルームバーグは先月、マクロン大統領が中国の習近平国家主席を同サミットに招待することを検討しており、議長国としてG7をかつての国際的地位に戻す意向があると報じた。
また、レゼコー紙のインタビューでマクロン大統領は、トランプ政権時代の米国と同様に、欧州が中国からの輸入に関税を課さざるを得なくなる可能性があると警告し、北京が「欧州のイノベーションと産業モデルの核心を攻撃している」と批判した。
しかしマクロン大統領は、さらなる対立を避けるため、北京に対して「停戦」ともいえる相互譲歩を提案した。「欧州側の半導体製造装置の輸出規制と、中国側のレアアース輸出制限といった攻撃的政策を双方が撤廃すべきだ」と述べた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency