星間彗星3I/ATLAS、金曜日に地球へ最接近
イスタンブール、12月17日(Hibya)—星間彗星3I/ATLASは12月19日(金)に地球へ最接近し、この謎の訪問者が太陽系を永久に去る前に、天文学者がより詳しく観測する機会を得られる。
欧州宇宙機関(ESA)によると、これまでに記録された3番目の星間天体である3I/ATLASは、地球に最大で2億6,900万キロメートルまで近づく。この距離は、地球と太陽の平均距離のほぼ2倍に当たる。
科学者らは、3I/ATLASが太陽系内側を通過する際、地球や他の惑星に危険を及ぼすことはないとしている。
彗星は7月1日、チリのリオ・ウルタド(Río Hurtado)にある小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)望遠鏡で初めて観測された。異例の特徴と軌道がインターネット上で大きな話題となり、宇宙人が送ったという説を含む様々な理論を呼んだ。
星間彗星は極めて稀で、太陽系のはるか外で世界がどのように形成されたかの手がかりを運ぶ、銀河の真の“外来要素”と説明されている。
X線で観測された星間彗星の初画像は、彗星核の周囲に広がるX線の輝きを示し、星間彗星が太陽系の彗星のようにX線で輝くのかどうかという長年の謎に光を当てた。
星空観察者にとっては、3I/ATLASの軌道は肉眼で見えるほど地球に近づかない。
ESAの声明によれば、最接近時には小型望遠鏡でも夜明け前の空で観測できる。NASAによると、2026年春まで観測可能で、やや明るい恒星のように見えるという。
声明では「3I/ATLASの正確な位置はESAのインタラクティブマップでリアルタイムに確認できる。3I/ATLASの接近はVirtual Telescope Projectが提供する無料ライブ配信でも追跡できる。天候が許せば、ライブ配信は12月19日CET 05:00(トルコ時間07:00)に開始する」としている。
日本のニュース通信社 Japan News Agency