WHO:ガザの医療施設のうち、部分的に稼働しているのは50%のみ
ジュネーブ、12月21日(Hibya)— 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、ガザの医療施設のうち、部分的に稼働しているのは50%にとどまっていると発表した。
ゲブレイェスス氏は、ガザに関する最新の「統合的食料安全保障フェーズ分類(IPC)」の分析が、10月に成立した停戦と人道・商業アクセスの改善を受け、ガザ地区のいずれの地域も現在は飢饉に分類されていないことを確認していると述べた。
この前向きな進展は極めて脆弱だと指摘し、「広範なインフラ破壊、生計と地域の食料生産の崩壊、そして人道活動への制限により、住民は依然として深刻な困難に直面している」と語った。
さらに、2026年4月までに10万人を超える子どもと3万7千人の妊娠・授乳中の女性が、依然として急性栄養不良の影響を受けると予測されているとし、「同時に、ガザの医療施設のうち部分的に稼働しているのは50%のみで、多くが『二重用途』に分類され、複雑な入域手続きや制限の対象となる必須医療物資・機器が深刻に不足している」と付け加えた。
ゲブレイェスス氏は、救命サービスの拡充とケアへのアクセス拡大のため、必須医療物資、機器、プレハブ病院施設の緊急かつ迅速な承認とガザへの搬入を認めるよう呼びかけた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency