イングランド銀行、政策金利を3.75%に引き下げ
イスタンブール、12月18日(Hibya)— イングランド銀行(BOE)の9人で構成される金融政策委員会(MPC)は木曜日、5対4の賛成多数で政策金利(基準金利)を25ベーシスポイント引き下げ、3.75%とした。これは今年4回目の利下げとなる。
経済学者の間では、弱い経済指標、鈍化する労働市場、そして予想を上回る最近のインフレ低下を背景に、利下げは広く見込まれていた。
ただし、採決は僅差だった。イングランド銀行総裁アンドリュー・ベイリーは、11月のインフレ率(3.2%)が中銀目標の2%から依然として大きく乖離していると主張した4人の政策担当者ではなく、委員会内のよりハト派のメンバー側に立った。
MPCは声明で、インフレは目標を上回って推移しているものの、「短期的には目標へより速いペースで低下することが見込まれる」と強調し、「追加的な金融緩和の程度は、インフレ見通しの展開に左右される」と警告した。
またMPCは、現時点のデータに基づけば「BOEの政策金利は段階的に低下を続ける可能性が高い。しかし、追加的な政策緩和の判断はより難しくなるだろう」と述べた。
アナリストによれば、今回の利下げは借り入れコストを下げるため、当面は家計が厳しい消費者に歓迎される一方、貯蓄の利回り低下により損失を被る人も多いという。
レイチェル・リーブス財務相は声明でBOEの利下げを歓迎し、生活費の圧力を和らげると述べ、次のように付け加えた。
「本日の利下げは、[2024年7月の]選挙以降で6回目の利下げであり、17年で最も速い利下げペースで、住宅ローンを抱える家族や借り入れを行う企業にとって朗報だ。生活費については、まだやるべきことが多い。」
経済学者は、マクロ経済データが引き続き政策運営の余地を与えるなら、中央銀行が次の利下げを2026年初頭に行う可能性があると見ている。
JPモルガンの英国チーフエコノミスト、アラン・モンクスは分析で、「12月会合の後、さらなる緩和の可能性は明確だ。しかし唯一の問題は、2026年の高い賃金期待である。これがBOEを慎重にしているが、この状況が和らげば、BOEは段階的緩和の道筋から外れ、2月にもう一段の利下げが視野に入る」と述べた。
モルガン・スタンレーの英国チーフエコノミスト、ブルナ・スカリツァとストラテジストのファビオ・バッサニは、インフレ圧力の低下と失業率の上昇を理由に2月に追加利下げを予想するメモを発表した。ただし、次の利下げ時には将来の利下げについて「慎重なメッセージ」が示されると見込み、BOEが2026年前半に4月と6月の2回、追加利下げを行う可能性があると付け加えた。
日本のニュース通信社 Japan News Agency