EU、内燃機関車の販売禁止を緩和へ
イスタンブール、12月16日(Hibya)— 欧州連合(EU)は、ドイツ、イタリアおよび一部の自動車業界団体のロビー活動を受け、2035年以降の新車内燃機関車の販売に対する実質的な禁止を緩和する。
最近、複数のメディアがこの政策が緩和されると報じた。欧州議会の重鎮マンフレート・ウェーバー氏は独紙ビルトに対し、禁止措置が緩和されると述べた。
2035年から新たなディーゼル車・ガソリン車およびバンの販売を禁止する欧州の決定は、2023年の採択時にEUの旗艦であるグリーンディールの転換点と見なされた。この決定は、その年までに自動車とバンからのCO2排出をなくすことを目的としている。
禁止の緩和は、米国の関税、サプライチェーンの混乱、中国からの激しい競争、電動化移行の課題に直面する域内のOEMに、より大きな柔軟性を与える可能性がある。
長期的な競争力向上への寄与を疑問視する声がある一方、活動家は気候目標に対する後退の可能性として批判した。
この政策はここ数か月で再び注目を集めている。一部の業界団体は、気候目標を維持しつつ、産業競争力と供給網の戦略的強靭性を高めるため、禁止の再設計を求めている。
ACEA事務局長のシグリッド・デ・フリース氏は「柔軟性は喫緊の課題だ」と述べ、LinkedInで「2030年が近づく中、市場需要は低すぎて、メーカーが数十億ユーロの罰金リスクを回避できない」とし、EUの発表を「自動車パッケージにとって重要な瞬間」と位置付けた。
必要な充電インフラの整備や、財政・購入インセンティブの導入には時間がかかるとも付け加えた。
ACEAは、フォルクスワーゲン、BMW、フェラーリ、ルノーなど16の欧州主要メーカーを代表している。
ただし、EVメーカーの一部は、EUに対し2035年目標に「断固として立ち」、より大胆な措置で支えるよう求めた。
9月中旬に公表された公開書簡では、域内EV産業の150人超のリーダーが、目標設定がすでに数千億ユーロ規模の新規投資を誘発したと述べた。署名者にはボルボやポールスターのほか、素材供給業者、電池メーカー、送電網運営者が含まれる。